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2018年9月12日 / ブログ

相続の問題は突然降りかかる!

みなさんは、「もし自分が亡くなった場合、相続人が誰になるのか?」や、「自分は誰の相続人になるのか?」について考えてみたことはありますか?

親や配偶者など身近な家族が亡くなった場合に誰が相続人になるのかはイメージしやすいかもしれません。
でもほとんど交流のない遠い親戚の死亡によって自分に相続権が発生する場合もあります。

相談のあった例を挙げてみます。

Aさんが、「空き家の適正な管理についてのお願い」という甲市から発送された書類を持って相談に来られました。
その書類にかかれている内容は、
Aさんは甲市にある家屋(空き家)の所有者であり、
この空き家が老朽化しているため、倒壊する恐れがあり、屋根や壁が崩落して通行人に被害を及ぼすことが危惧されるので、
所有者であるAさんにこの家屋の撤去または修復などの適正な管理をするようお願いします、
というものでした。
しかし、Aさんはその書類に書かれている家屋の存在も知らないし、なぜ突然自分にこんな書類が届くのかわからない、どうしたらいいかということでした。
そこで、当事務所でその家屋の登記名義人を調べてみると、Aさんの父方の祖母の名義になっていました。
Aさんの祖父母は、Aさんが子どものころに離婚しており、Aさんはそれ以降祖母の方の親戚とは交流がなかったので、祖母が亡くなっていたことも、祖母がこの家屋を所有していたことも知りませんでした。
今回の調査で、何十年も前に祖母が亡くなり、その相続人である父が数年後に亡くなっているので、今現在はAさんに相続権が発生していることが判明しました。

家族みんな元気だし相続の問題なんて自分にはまだまだ関係ないと普段は思っているかもしれませんが、今回のように疎遠になっている親戚の死亡によって、突然自分が相続人になっていることが判明することがあります。
そして自分が相続人であることで、重大な責任が伴ってしまうこともあります。

今、全国的に空き家に関する問題が増加していますので、この相談例のようなお悩みを持つ方も増えてきているかもしれません。
もし相続にまつわることでお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。